ゴミ屋敷の住人には特徴がある|住人への理解が解決の糸口へ

ゴミ屋敷が家の近くにあって困っていたり、自分の身近な存在の人がゴミ屋敷に住んでいて困っているという方はいませんか?実はゴミ屋敷の住人には、ある一定の特徴があります。
実際にゴミ屋敷をどうにかしたいと考えた際には、まずは住人の特徴を知ってから対策を立てていくのが効率的です。そこで本記事では、ゴミ屋敷住人の特徴やゴミだらけの部屋を作り出してしまうきっかけについてまとめていきます。
少しでも身近なゴミ屋敷問題をどうにかしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ゴミ屋敷の住人には特徴がある
ゴミ屋敷に住む人の中には、ある一定の特徴があります。それが以下の通りです。
- モノを捨てるのがもったいないと感じる
- 片付けが苦手
- 精神的な病気を抱えている
- 孤独
- 買い物依存症
- 意地っ張り
上記の通りになります。
それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
モノを捨てるのがもったいないと感じる
まずゴミ屋敷に住んでいる人というのは、モノを大事に扱う人がほとんどです。実際に周りから見たらゴミのように感じるものでも、ゴミ屋敷の住人からしたら大切な宝物だととらえていることがあります。
もともと貧乏だった人やモノに恵まれない家庭に生まれた人が当てはまることが多く、すべてのモノに対しての執着心が強い傾向にあるのです。一見考えると節約家のようにも感じますが、モノを大事にするという想いが強すぎて、いつの間にか家の中がモノで溢れかえってしまうという事態に。
「捨てるのがもったいない」と感じることはいいことなのですが、最終的に収拾がつかなくなってしまうのです。
片付けが苦手
モノを片付けるのもそうですが、家の中の掃除などが苦手という人もゴミ屋敷に住んでいる人の特徴と言えます。片付けが苦手だという理由で、一切部屋の片付けをしない人は多少のゴミがあったとしても気にしません。
そんな苦手という理由で掃除をしないまま、いつの間にか部屋がゴミだらけになってしまうのです。親や友達など、周りに注意をする人がいれば片付けをしていく人もいるのでしょうが、言われなければ中々片付けをしようという気持ちにならないのでしょう。
精神的な病気を抱えている
家をゴミ屋敷にしてしまう人の中には、精神的な病気を抱えている人もいます。有名な症例で言うと、ADHD(注意欠陥多動性障害)やうつ病、パーソナリティ障害やASD(自閉スペクトラム症)など様々です。
このような精神疾患が要因で、ゴミを捨てることができずにどんどん部屋がゴミだらけになってしまうという人はたくさんいます。ただ見た目からしても気づかれないということもあり、周りの人からすると「ゴミ屋敷になってしまうのは、ただゴミを捨てるのがメンドクサイだけだ」と感じてしまうことがほとんどです。
精神的な病になるので、周りからの理解がされなければ中々ゴミ屋敷を片付けていくことができないと言えるでしょう。
孤独
ゴミ屋敷に住んでいるという人の中には、孤独を常に感じているという人がたくさんいます。孤独と言っても形はさまざまでして
- 一緒に住んでいた人が亡くなってしまった
- 1人暮らしをしている
- 社会とできるだけ接点を持たない生活をしている
などの形状があります。
それぞれ孤独を感じる瞬間は違えど、人との接点を持たなくなってしまった人は、自分のことしか考えなくなってしまい周りへの配慮が無くなっていってしまうものです。そんな周りのことを考えることがなくなった結果、ゴミを捨てることすら誰にも迷惑をかけていないと感じ、そのままゴミをため込んでしまうことに。
少しでも人と接点を持っていれば問題ないのでしょうが、1人を好んだり周りと関りを持たないという人ほどゴミをそのままにしてしまう傾向にあるのです。
ゴミ屋敷を作り出してしまうきっかけ
ではそんなゴミ屋敷の住人は、もともとがゴミの家を作り出してしまう習性があったのかというとそうではありません。ゴミ屋敷に住んでいる人のほとんどは、あることをきっかけにゴミ屋敷を作り出してしまうことがほとんどなのです。
ここでは、そんなゴミ屋敷に住む人がなぜゴミをそのまま放置をするようになったのか、大きなきっかけについて解説していきます。
仕事が忙しくて片付けができない
もともと昔から部屋を綺麗にするのが好きだったとしても、仕事が忙しかったりするとなかなか片付けができないということがあります。特に社会人になってまだ若い人がなりやすい傾向にあり、仕事のことで頭がいっぱいでだんだんと部屋の掃除すらメンドクサイと感じるようになるのです。
もちろん休日に掃除をすれば問題ないのでしょうが、忙しい人ほど外で遊んだりして家のことは後回しになることがほとんど。そんなことが積み重なっていき、最終的には足の踏み場もないような部屋を作り出してしまう結果となってしまうのです。
人とのコミュニケーションを避けだす
昼間や朝に外に出ると人と出会ってしまうという理由で、人とのコミュニケーションを避けだしたりするとどんどんゴミを蓄積してしまうという場合があります。実際に人と会うのを極端に嫌いだすと、人と会う可能性のある朝のゴミ捨てをやめて夜にゴミを出すようになっていくのです。
しかし仕事の関係で夜が遅くなってしまったりすると、結局ゴミ出しをしなくなってしまい、そのままゴミが溜まっていく結果となってしまいます。さらにゴミが溜まっていくことを恥ずかしいという認識もしているので、大量のゴミをそのまま外に出すのもためらってしまい、1人ではどうしようもない状況へと変わっていくのです。
早めにゴミを捨てていれば問題なかったのでしょうが、人との接点を持ちたくないがために招いた事態と言えるでしょう。
親しい人との死別や離婚
ゴミ屋敷というのは高齢者の方が特に住んでいることが多いのですが、何も昔からゴミ屋敷を作り出していたわけではありません。ゴミ屋敷を作り出す大きなきっかけとなったのは、親しい人との死別や離婚が大きなきっかけになっていることがほとんどなのです。
自分が大事だと思った人が目の前からいなくなった場合、虚無感を感じてしまうのは致し方ありません。しかしそんな虚無感から周りのことがどうでもいいと感じるようになり、最終的には自分の身の回りの世話もしなくなっていくのです。
そしてゴミをいつの間にかため込んでしまい、キレイだった家もゴミ屋敷と化してしまいます。
実は多いゴミ屋敷を作り出す女性たち
そんなゴミ屋敷問題ですが、実は近年において女性のほうがゴミ屋敷を作り出す傾向にあります。というのも女性の場合は、恋人との別れがあったり仕事で上手くいかなかったときなどに、精神的な苦痛が男性よりも高いことがあるのです。
さらに独身女性が増えてきている一方で、家のことが何もできないという女性も増えつつあります。主には晩婚化の影響を受けているのですが、何より自分のことで精いっぱいと感じている女性が増えてきているのも要因の1つ。
家で家事をするのではなく、仕事をする女性が増えてきている現代だからこそ起こっている事態とも言えるのです。
ゴミ屋敷住人への理解が解決の糸口になる
そんなゴミ屋敷住人がたくさんいる現代ですが、何より大切なのは住人への理解が大きな解決の糸口になります。何よりゴミ屋敷の住人は、ゴミを散らかした状態の生活をしていますが、過去に大きなきっかけがあったからこそ生活が一変したのです。
しかしそんな状況を周りがちゃんと理解をしていけば、相手の気持ちに寄り添うこともでき、今の状況を変えていくことができるのではないでしょうか。何よりもゴミ屋敷をどうにかしてほしいと訴えるのではなく、一緒に今の状況を考えていくことが大切なのです。
もし周りにゴミ屋敷に住んでいるという人がいるのであれば、まずはどのような特徴があるのか、相手に何があったのかを確かめていくところから始めてみることをおススメします。
まとめ
ゴミ屋敷に住む住人の特徴や、ゴミに溢れた生活を始めたきっかけについてまとめていきました。少しでもゴミ屋敷問題は世の中から無くしていく必要はありますが、何よりもまずは「なぜそんな状況になったのか?」の根源を見つけなくては解決の糸口は見つけられません。
なので少しでも早めに解決をしたいと考えるなら、まずは住人のことを理解するところから始めてみてはいかがでしょうか。